これまで話題は耳にしていたが実際の作品に触れる機会がなかった。。
会期が終わる前に行かねばと思い、仕事を早く切り上げて行ってきた。
その感想をザッとまとめる。
 

気になったもの

Holographic Whisper
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これは非常に明快な展示。
非常に指向性の高いスピーカーで耳の穴にピンポイントで音が聞こえてくる。
人間はふだん音を片方の耳の穴だけで聞いているのではないということを感じさせてくれる。 新しい体験をするということは、それまでの人間の知覚を再認識できるということでもある。

このスピーカーと音の聞こえる点の間に手をかざすとほんのり温かい気がした。
超音波のエネルギーを熱として感じるのだろうか。
それともただの錯覚か。
 

Silk Print
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蚕を3Dプリンタとして使う提案。
蚕を完全にコントロールできるようになれば新しい提案になると思う。
あるいはこの蚕のように動く樹脂を吐き出す小さなロボットが開発できれば、積層による造形ではない3Dプリンタができるかもしれない。そうなれば強度のアップも望めるし可能性は広がる。
ところで、ここにあったウチワは古典的な平面繭の一例として置いてたと考えていいんだよね?
 

Fairy Lights
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ぼくが一番実用化を望むのがコレ。
何もない空間に絵を描き出すなんて夢があるじゃない!
ビデオ映像しか見られなかったがいつか現物が見たいぞ!

Levitrope
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磁力で浮かぶ物体、というのはかなり昔からあるのでそれ自体に目新しさを感じるものではない。アートにしてはケレン味たっぷりであまり好きではないのだが、集客力としてはバツグン、か。

テクノロジーと即物感

テクノロジーを推せば推すほどそれを支える装置の即物感が全面に出てくる。 
それが顕著に現れていたのが「Colloidal Display」だ。
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残念だがこの展示はあまりうまく動いていなかった。 
厚さ1マイクロメートルにも満たない薄膜と書いてあったが、とてもそうは見えない。 ものすごい粘度が上がっていてものすごく分厚い幕のようにも見えた。 

そのドロドロ感がものすごくて肝心の展示が入ってこない。 
というかドロドロと含まれた気泡の膜に映された映像はすでになんだか得体の知れない物になっていた。 もしこれをさらに推し進めて改良するのであれば、こういった装置ではなく、シャボン玉を飛ばしてそこに映像を写し込むくらいのことを見せてほしいと思う。
超音波では割れちゃうか。
  

想像力にテクノロジーが追いついていない

落合さんの頭のなかでは既存の枠組みを飛び越えていくような想像が広がっているのだとは思うが、それを見えるもの、形、現象として物理的に定着させることの難しさが見えてしまう展示内容でもあった。ぼくが行ったタイミングの問題もあるが、展示物のいくつかは調整中あるいは時間外ということで見ることができなかった。
 

想像できないことは実現されない。
だからたくさんの想像の世界を見せてほしい。
デザインでなくアートだからできること。
いつかはそこに時代が追いついてくるはずだ。


展示としてのツメの甘さ

会場がオフィスの合間ということもあるのかもしれないが、展示としてはツメの甘さを感じる部分があった。落合さんはその辺りにこだわりがないのかもしれない。それとも会場の担当者にその辺りの意識が希薄なのか。

せっかくの展示の下にこの看板はないぞ。
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しかも多くの人が使ってしまいがちな創英角ポップ体。
ダサいよー。
 

そして会場の最後においてあるアンケート。
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天下のヤフーさんなのにえらいローテク感にあふれている。
ものすごい普通の用紙に普通の質問事項。
そしてお菓子の空き箱と思われる回収箱。
落合さんご自身からも返信を頂いたww 


また面白い展示があれば行ってみよう。


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