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世の中自分と気が合う人ばかりではない。
むしろ気が合わない人のほうが圧倒的に多い。
そんな人とは顔も合わせたくないし話すのも嫌だ。

ぼくはサラリーマン時代、馬鹿正直になんとかそういう人にも波風立てずに合わせようと奮闘していた。だけど結局それもうまく行かず、相手の機嫌を損ねたり、自分が消耗してしまったり、ろくなことがなかった。

そんなある日、中途入社してきた1歳年下のNくんがぼくの考え方生き方を変えた。

最終的な目的は何だ?

Nくんは言った。

「先輩の目的はなんですか?
なんでその人にそんな対応してるんですか?
そんなことやっていて目的が果たせるんですか?
結果を出そうとするのならば今現在の瑣末な問題なんかサッサとやり過ごしてしまえばいいんですよ!」

なるほど、彼の言うこともわからなくもない。
ただそんなことができれば苦労はしない。
するとNくんはぼくがやるのを見ていてください。と言う。

バカはほめて揺さぶれ

「部長!スゴいっすね!やっぱり部長くらい経験があるとこういうことがサッと出来るんでしょうね〜。」といった感じで聞いてるこっちが恥ずかしくなるほど部長をおだて始めた。

ぼくはこの部長がものすごく苦手だった。
いわゆるパワハラ的な言動をする人物だったのだ。
Nくんも普段から部長の悪口を言っていたのでこれが本心でないことはぼくにはすぐわかった。

「やっぱりこういう仕事は部長に○○してもらったらうまくいきますよね〜。部長からxxにこう言ってもらえません?」とNくんは続けた。

するとどうだろう。

部長は「おおそうか、じゃあそうしとくわ」てな感じでサラリと話が終わるではないか!!ぼくは愕然とした。バカ相手にはこっちもバカになりきって適当に揺さぶりをかけてやればいいのだ。めんどくさいことが自分に降りかからぬように、適当に振り分けてしまえばよかったのだ。

バカを演じきれるかどうか、それだけの話しだ。


ぼくはこうやって転勤を逃れた

ある日ぼくはその部長から呼び出され東京から大阪勤務への異動を打診された。

ヤバイ!
ぼくは転勤なんかしたくない。
ていうかそんなアウェーの地に行ったらますますぼくは生きづらくなるじゃないか!

ぼくはすかさず言った。
「悪い話ではないんですが、もう少しだけ部長の下で勉強させてください!!部長から学ぶべきことがまだまだたくさんあるんです!」

もちろんウソだ。
転勤したくないし、部長なんてさっさとどこかへ消えてくれ、くらいの気持ちだ。
そんな感じでまくし立てたら「そうか、仕方ないな。ほかに誰か大阪行けるやついないか考えてみるか」

よっしゃああああ!
演じるためには瞬発力も必要だということがわかった。
直感でタイミングを判断すること。
この例の場合だって「持ち帰って考えます」みたいなことを言ってたらそのまま転勤は決まっちゃっていたかもしれない。

演じることは恥ずかしくない

自分とは違う性格を演じることは照れくさいものだ。
しかし演じることで自分を救えるのなら、どんどんやってしまえばいい。
ただ演じすぎてそれが本当の自分だと思われないようにしよう。
周りがどう見てもその発言は演技だ!くらいの大げさな感じでよい。
バカは意外とそういうのが演技だとは思わないもの。
そしていつかはその演技を自然にできるようになる。
さらっとやって陰で舌を出していればよいのだ。

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